【配信技術ブログ】Vol.2 使用機材内容詳細

PICK UP

前回Vol.1ではライブ配信に必要な物について簡単に説明をさせて頂きました。

今回は実際に当店の配信環境での使用機材を説明させて頂きます。

【ARMADILLOのシステムで出来る事】

先に、当店ライブ配信システムを用いた場合に出来る事を記載します。

①YouTube/Facebook/その他配信プラットフォームを用いた生配信

②最大9カメ分を接続した同時配信

③Wi-Fiを利用したワイヤレス接続も可能(速度や台数注意)

④スイッチャー端末を用いて、マルチプレビューでのスイッチングが可能

⑤MacやiOSデバイスの画面取り込み、キャプチャーもキャプチャーボード無しで可能

⑥スイッチャーから各カメラのリモートコントロールが可能。
 ズーム/フォーカス/露出/色温度 他

⑦スイッチング映像の配信と別で、カメラ毎にマルチ収録が可能。
 収録データは後で別ソフトなど編集可能なので、ポスプロ利用が可能。

⑧スイッチャー端末では、「画像」「映像」などを取り込み上映が可能。
 ロゴやテロップの差し込みも可能。

などなど、、、

この他にも、当店ではまだ使っていませんが
・タリーLEDでON AIRカメラが分かる機能
・専用のチャットアプリで円滑なテレビ電話配信
・別売りのジンバルと同期して、「チルト・パン」もリモート操作 etc…
なんて事が出来るようです。

20200528_アルマジロ配信ライブ_サンプル

【ARMADILLOライブ配信における使用機材】

・配信用PC(Windows/Macどちらでも可)
・ライブPA用ミキサー
・ライブPA用マイク
※その他ライブPA用機材は省略
・カメラ用iPhone(必要台数分)
・カメラ三脚orスマホ用クリップスタンド(必要台数分)
・スイッチャー用iPhone/iPad(カメラ兼用も可)
・配信音声用2CHオーディオインターフェイス
・配信音声インプット用ケーブル(当店は2P-RCAペア)
・LANスイッチングHUB(当店は5〜8ポート)
・LANケーブル(必要台数分)
・Lightningケーブル→USB/Lightning/イーサネットコネクタ変換(必要台数分)
・iPhone充電器(必要台数分)
・配信用オーディエンスマイク L/R

おおまかに以上になります。
勿論、最低限のリストですのでここから映像/音声のクオリティを上げようと思えばいくらでも機材を増やせますが、そもそも今回の配信ライブについては

「新型コロナに対応する為の一時的な配信ライブへの低予算導入」

をコンセプトに導入しております。

今後映像事業を広げて行きたい店舗様/事業者様はきちんとしたカメラやスイッチャー・キャプチャーボード等をご準備頂くのがベターかと思われますので、ご注意下さいませ。

「低予算導入」ということで、当店の追加購入機材の費用ですが、「約2万円程」です。
上記システムで可能な事を一般的な映像配信機材導入で考えると軽く10万円以上はします。今回はコロナ対策ということで、それら「初期投資をなるべく抑えた形」かつ「お客様に満足頂ける形」を目指した結果、現在のシステムに至りました。

【使用機材詳細】

それでは、使用機材の詳細です。

①配信管理用パソコン
最近ではスマートフォン一台でも配信管理や配信自体も出来るようですが、当店では配信管理用に一台パソコンを構えています。主にはYouTubeなどの配信プラットフォームの管理画面と配信映像の確認用です。

②ライブ用PA機材
ライブ自体はいつも通り行いますので、PA機材は必要になります。
これに+αのライブ配信用の音声機材が必要になります。
ただし、配信用の音声を作るのに、店舗で使用されているミキサー・ルーティングによって手法が異なってくると思います。
音声ルーティングの説明はまた別の回にて。

当店のミキサーはYAMAHA「MGP24x」です。
https://jp.yamaha.com/products/proaudio/mixers/mgp/index.html

③カメラ(必要台数分)
映像配信で当然必要になるのがカメラ。
ただし、カメラを台数買おうと思うとそれなりに高額です。
当店では低予算での導入を考えスマートフォン(iPhone/iOSデバイス)をカメラの代わりとして使用。

当店使用は「iPhone5S」「iPhone6」「iPhone8」「iPad mini2」です。

④カメラ用三脚
カメラ用のiPhoneなどに使用する三脚/スタンドです。
使い方によりますが、当店ではここにはお金をかけない方針でした。
なので100円ショップに売っているようなスマホスタンドを使用したり、ありものの安いカメラ三脚にスマホスタンドをつけたり、安いフレキクリップのグネグネスタンドを使用しています。

当店使用は「ダイソー100円スタンド」「500円フレキスタンド」「ノーブランド三脚」
https://store.shopping.yahoo.co.jp/mirai-nw/mg0904-16a.html?sc_i=shp_pc_ranking-cate_mdRankList-021_title#&sc_e=afvc_shp_3180269

⑤映像キャプチャー/スイッチャー
こちらはカメラを配信用のパソコンなどに取り込んだり、映像を切り替える為の機材です。

これが当店配信システムのキモとなるのですが、海外アプリ「Switcher Studio」を使用する事で、キャプチャー兼スイッチャーのような形で使用が可能です。
このソフトを使う事で、iOSデバイスもリモートコントロール/パラ収録が可能なカメラへと変貌します。
使い方によりスイッチャー兼カメラにもなりますので、例えばiPhoneが2台からスイッチング配信可能となります。

Switcher Studio
Switcher lets you sync multiple iPhones and iPads to livestream and live-edit video from multiple camera angles. Stream directly to Facebook, YouTube, LinkedIn,...

配信用音声機材
通常のPA用の音声ラインだけではライブ感を感じる音が作りにくいので、PAとは別で機材を準備します。また、配信用音声の取り込みにも別途機材が必要です。
配信用音声の取り込みには、「オーディオインターフェイス」という機材を使用します。
インターフェイスには、使用ソフト会社の推奨で「UCA222 U-CONTROL」という機材を使用。https://www.electori-br.jp/products/464.html
こちらへの接続はRCAですので、ミキサーからの出力をRCAにて接続。

⑦LANスイッチングHUB
当店の「SwitcherStudio」を使用したシステムでは、通常よくあるカメラとスイッチャーをHDMIケーブルで接続する必要が無い代わりに、ネットワーク伝送による「LANケーブル」での接続を行っています。
システム上ワイヤレスでも出来るのですが、当店では複数回のテストの結果、ワイヤレス接続デバイスは一台にとどめた方が良いという結論に至りました。
スイッチャー/カメラ台数分はLANケーブルを接続したいので、「ルーターのLANポートを拡張する為」にスイッチングHUBを使用しています。
当店の使用ポート数は当初「5ポート」、現在は「8ポート」に増設しております。

当店使用は「TP-Link スイッチングハブ」です。
https://kakaku.com/pc/hub/itemlist.aspx?pdf_ma=14594

⑧LANケーブル
ネットワークケーブル。当店ではCat5eも合わせて使用しておりますが、主流のCat6ケーブルで準備出来れば問題ないと思います。

当店使用はエレコム「Cat6a/15mケーブル」が多いです。
https://www2.elecom.co.jp/cable/lan/index.html?category=client-personal

⑨Lightningケーブル→USB/Ethernet コネクタ変換
iOSデバイスをカメラ・スイッチャーとして利用するのに重要なのが変換ケーブルです。
・「Lightning端子→USB & Lightning」変換アダプタ ×カメラ・スイッチャー台数分
・「USB→Ethernet」変換アダプタ ×カメラ台数分
・「USB→USBハブ & Ethernet」変換アダプタ ×スイッチャー台数分
上記のアダプタが必要になります。

これらを全てApple純正品で準備すると高額になる為、当店ではその殆どはサードパーティー製で使用しています。

当店使用は「Yoolay/Lightning→USB3.0&Lightning変換」「Apple純正/USB→Ethernet変換」「任天堂Wii専用/USB→Ethernet変換」「Anker/USB→USBハブ&Ethernet変換」です。

※Ankerはスイッチャーソフトメーカー推奨ですが、それ以外は様々な情報や検証を元に使用しています。購入後の動作保証をしているわけではありませんので、あくまでも自己責任でのご購入・運用をお願い致します。

⑩iOSデバイス充電ケーブル
変換アダプタの次に重要なのがこの充電ケーブル。
デバイス1台に1つ必ず繋ぐ必要があります。理由は、繋がない場合「USB→Ethernet」などのアダプタ機器が電圧不足で認識しない可能性がある為です。
その為、充電ケーブルでの給電が必要になるのですが、可能であればApple純正電源ケーブルをご準備下さい。

当店でも100円ショップなどで売られているケーブルなども試しましたが、電圧不足によりアダプタが認識しないケースや、端末ごとの相性問題などが発生しました。
ですのでこちらは可能なら純正品の充電ケーブルを利用してみて下さい。

⑪各種音声/電源ケーブル
音声ルーティングによって必要な音声ケーブルをご準備下さい。こちらはお店のPAシステムごとに内容が変わりますので今回は割愛させて頂きます。
また、各デバイスを充電するためにそれぞれコンセントの延長ケーブルをご準備下さい。

⑫配信音声用オーディエンスマイク
こちらが配信音声のミックスを作る上で重要になります。PAのラインの音にオーディエンスマイクをミックスする事で、簡易的に配信ミックスを作成できます。
可能であれば配信用でコンデンサーマイクを準備出来ると良いと思いますが、予算が無ければPAで余っている同種マイクを2本使用するだけでも全く違います。
当店の音声ルーティングは、また別の回にて説明致します。

大きく以上です。

そもそもこのシステムを使用するに至った経緯は、その導入費用の安さ・コストパフォーマンスです。

本来なら「カメラ」「キャプチャーボード」「スイッチャー」など、映像機材を一から揃えて行かなければならないものが、昨今の携帯電話でトップシェアを誇る「iPhone」を持っていれば、すぐに導入出来るというのが魅力の一つです。

また、シェア率の高い「iPhone」を利用する事で、お店で持っているiOSデバイス以外に「出演者の持っているiPhone」を使わせて貰う事で、カメラ台数が増え演出に魅力が増すといった【拡張性】の面でも有能性を見いだし導入しました。
そういった面でも、本格配信はやりたいが、初期投資費用が難しいといった店舗様でも導入はしやすいと思います。

当店の撮影システムは音響・照明・配信ワンマンオペ、3カメ・スイッチャーのライブ配信ですが、カメラを増やしたり、1カメ撮影にしたり、様々な需要に対応出来るソフトです。

【掛かった費用】

最後にかかった費用を掲載させて頂きます。
なるべく費用を抑える為に、購入先は正規購入だけでなく某フリマサイトや中古品なども多用致しました。
勿論最初から持っている物もありますので、あくまでもベースとしてご参考頂き、各自
安く仕入れられるサイトを情報共有頂ければ幸いです。

【持っていた物 ¥0】
・配信用PC 
・ライブPA用機材一式
・カメラ用iPhone
・スイッチャー用iPad(iPhoneでも出来ます)
・iPhone充電器(あるもので使用)
・配信用オーディエンスマイク (PAマイクで代用)
・ノーブランド カメラ三脚
・音声接続ケーブル各種
・LANケーブル各種

【追加購入機材】
・カメラ三脚 ¥100×2=¥200
・スマホ用クリップスタンド ¥500
・配信音声用2CHオーディオインターフェイス ¥3,536
・LANスイッチングHUB(5ポート) ¥1,620
・LANケーブル(不足分) ¥955×2=¥1,910
・Yoolay/Lightning→USB3.0&Lightning変換 ¥1,500×4=¥6,000
・Apple純正/USB→Ethernet変換 ¥1,000
・任天堂Wii専用/USB→Ethernet変換 ¥780×2=1,560
・Anker/USB→USBハブ&Ethernet変換 ¥1,850

【 合計 ¥18,176 】

【まとめ】

今回は、当店で導入している低予算でのライブ配信機材の詳細を説明させて頂きました。

低予算での導入の助けになっているのが「Switcher Studio」というアプリです。
こちらは海外アプリのため日本語説明がありません。ですので、次回からはこちらのアプリ説明を重点的に行わせて頂きます。

そしてこの低予算での配信ですが、1つ注意すべき点もあります。
それはこの「Switcher Studio」というアプリ、永久ライセンス購入ではなく、「サブスクリプション制」で月ごとに約「¥4,200」掛かるという事です。

ですので、このシステムを長期的に2年以上使おうと思った場合、そしてまた初期投資予算に余裕がある場合は他のシステムを検討して良いと思います。

ただし冒頭でもお話しましたが、こちらはあくまでも新型コロナ対策で「初期投資をなるべく抑えた形」での一時的な配信導入を目的としています。

機材を導入する事は簡単ですが、ライブ配信にはオペレーターが必要であり、結局のところ人件費というランニングコストがかかります。
本格的に機材を入れたけれど、コロナ収束後、配信オペレーターの人件費が無いので結局映像配信は続けられない、、、といった事が無いよう店舗毎にきちんと計画を持って導入検討する必要があります。

そういった懸念もあり、当店ではあえて高額な映像機材を入れず、低予算での導入の路線で進めさせて頂きました。

また、音響と配信のワンマンオペをする上で、直感的に操作出来る事や覚える事が極力少ないのも導入の決め手でした。

一時的なライブ配信導入を検討しているけれども、コロナ収束がいつ終わるか分からず内容を決めかねているといった店舗様でも、十分検討の余地に入るアプリシステムではないかと思っております。

また、「Switcher Studio」というこのアプリは2週間のフリートライアル期間があります。メーカーロゴが画面右上などに透かしで入りますが、デモ〜本番で試しに使ってみて良ければ導入でも全然良いと思います。
なにより10万円で機材導入するなら、5ヶ月使用しても当店追加購入費と月額費を合わせても半分にも届きませんので。

ただし念押しですが、今後映像事業を広げて行きたい事業者様や自治体からライブ配信導入の助成が出る場合はきちんと予算をかけてカメラやスイッチャー・キャプチャーボード等をご準備頂くのがベターかと思われます。

当店も色々と試行錯誤を繰り返しておりますのと、映像の専門ではございませんので知識に偏りがございますが、このシステムが少しでもどなたかのお役にたてれば幸いでございます。

尚、紹介機材はあくまで当店使用機材を参考までにご紹介しております。
その動作保証迄をするものではございませんので、ご購入につきましてはあくまでも店舗様毎の自己責任にてお願い致します。

次回記事にて、「Switcher Studio」アプリを詳しく説明させて頂こうと思います。
※最近のコロナ影響下になって、このアプリを説明する日本の会社の動画が出始めました。参考迄に。

https://youtu.be/VuY3JUsdRcA
 SwitcherStudio日本語説明動画1

もしお近くのライブバー・ライブカフェ・ライブハウスさまなどで配信を悩まれている方がいらっしゃいましたら、こちらの記事や当店クラウドファンディングを拡散頂ければ幸いです。

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

【アルマジロ技術スタッフ】

アルマジロクラウドファンディングはこちら

https://camp-fire.jp/projects/view/254796

コメント